チェーンホイスト（チェーンブロック）とワイヤーロープホイストの違いは何でしょうか。
チェーンブロック（ECH）は、ワイヤーロープホイスト（WRH）に比べると①軽量②コンパクトと言われており、その分フックの有効範囲を広く取ることができます。
特に容量が小さいあるいは揚程が低い天井クレーンではその長所が活かされるため、2.8t未満の天井クレーンではECHが多く採用されています。
一方、WRHは、クレーンの形状に応じて様々なラインナップがあることや、巻上速度が相対的に速いことが特長です。
特に大容量の天井クレーンではダブルレール形になることが多く、標準ラインナップでダブルレール形を持つWRHが広く採用されています。
また、高揚程の天井クレーンではある程度の巻上速度が要求されることから、WRHが有利と言えます。
とはいえ、上記はあくまで一般論であり、いずれの巻上機を採用するかは、クレーンの種類、定格荷重、揚程、用途、設置環境等を総合的に勘案して決めることになります。