よくあるご質問

クレーンの操作方法はどうようなものがありますか。

クレーンの操作方式は以下の4つに区分されます。

①:機上運転式…クレーン上に運転席が設けられ、運転席で操作するタイプ
②:無線操作式…無線機で操作するタイプ
③:床上運転式…押釦スイッチで吊荷から離れて操作するタイプ
④:床上操作式…押釦スイッチで吊荷とともに移動しながら操作するタイプ

例えば④は、クレーンの操作釦がケーブルで巻上機に直接つながっており、作業者は巻上機や吊荷とともに移動しながら操作するタイプです。

そのため、他の操作方式に比べると死角が少なく、比較的容易に操作することができることから、最も多く採用されている操作方式です。

しかし、作業者は常に吊荷の近くで操作しなければならないため、危険と隣り合わせになります。

これに対し②~④は作業者が吊荷から離れて操作できるため、作業者と吊荷が接触するといった危険を回避することができます。

一方で、作業者は吊荷から離れたところから吊荷周辺やクレーンの移動先にも注意を払いながら操作する必要があり、より高度な操作技術が求められるようになります。

このように、いずれの操作方式を採用するかは、用途や作業者の安全確保、操作技術等を総合的に勘案して決めることになりますが、クレーン等安全規則では、上述の操作方式と吊り上げ荷重によって一定の使用制限を掛けていますので注意が必要です。

例えば、吊り上げ荷重が5t以上で操作方法が①や②の場合は、クレーン・デリック運転士免許が必要になります。

詳しくは「法規に関する質問」-「クレーンの使用及び就業」をご参照ください。

  • URLをコピーしました!