よくあるご質問

橋形クレーンを屋外に設置する場合の注意点は何ですか?

橋形クレーンを屋外に設置する場合は、風雨や直射日光への対策が必要になります。
具体的には以下のような対策が考えられます。

(1)雨水対策  

① モーターなどの電装品や制御盤は、保護等級を高めた仕様(例えばメーカーの「屋外仕様」の製品など)にする必要があります。  
② 巻上機等、パッケージ化された製品で保護等級の変更が難しい場合は、雨が直接当たらないよう、雨カバーの設置が必要です。  
③ 押釦ケーブルを伝って雨水が押釦内に入り込んでしまうことがありますので、未使用時は押釦収納ケースに納めると良いでしょう。   
④ 錆の発生を抑えるため、ステンレスを使ったり、塗膜を厚くしたりします。

(2)直射日光対策(紫外線、熱)

① 紫外線による影響が出やすい素材の使用は避けてください。塗料も耐候性に優れた材質(例えばフッ素系)を選定した方が良いでしょう。  
② 熱に弱いパーツが含まれる箇所(例えば制御盤)には、直射日光が当たらないよう屋根を設けたり、ファンをつけたりします。

(3)風対策

橋形クレーンや天井クレーンのような走行クレーンについては、法令により、逸走防止装置等により、逸走を防止するための措置を講じなければなりません(クレーン等各構造規格第15条4項3号)。  

なお、「逸走防止装置」とは、クレーンの係留装置、アンカー等を指します。

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